オフィスづくり

職場のパーソナルスペースを考える。ストレスを感じないオフィスづくり

職場のパーソナルスペースを意識したストレスを感じないオフィス作りを紹介

オフィスの設計を考える際に従業員が効率よく働けるよう、パーソナルスペースを確保するのはとても重要なポイントです。本記事では、パーソナルスペースと仕事の関係やパーソナルスペースを意識したオフィスづくりについて解説します。

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パーソナルスペースとは

そもそもパーソナルスペースとは他者が自分に近付いても不快に感じない範囲のこと、個人を取り囲む目に見えない空間のことを指します。対人距離とも呼ばれ、心理的な縄張りと言えます。

動物が自分のエリアを侵害されると威嚇するように、人間にも防衛本能により守りたい個人的なエリアが存在します。そのエリアの範囲は、他者との関係性によって異なり、関係性が親しければ親しいほど、距離は短くなります。

パーソナルスペースを侵害されると

パーソナルスペースを侵害された人は強いストレスを感じ、物理的にパーソナルスペースを確保しようとします。知らない誰かが自分の思っている以上に距離を縮めてきたとき、思わず身構えてしまった経験はありませんか?

他者にパーソナルスペースを侵害されるとストレスを感じ距離をとる。背を向けるなどの拒否反応が起きます。

パーソナルスペースは、他者との関係性や状況により範囲や種類が違います。

密接距離

密接距離は相手との距離が45cm未満のゾーンで、とても親しい間柄の人との距離です。恋人や家族など、自分が心を許している人とのスキンシップがとれる距離感です。

個体距離

個体距離は相手との距離が45cm~120cmのゾーンです。お互いの表情が読み取れ、手を伸ばせば触れられるくらいの、親しい友人や会社の親しい同僚の間でとられる距離感です。

社会距離

社会距離は相手との距離が120cm~350cmで、職場の同僚や仕事の関係者との適切な距離です。会議や商談などのビジネスの際に用いられることが多いです。

公衆距離

公衆距離は相手との距離が350cm以上離れたゾーンのことです。講演会や演説などでも用いられる、不特定多数の方との距離感です。

まったく知らない人とは、このくらいの距離感を保てていればストレスを感じることも少ないでしょう。

パーソナルスペースは人によって違う

上記のパーソナルスペースですが、性別による違いや年齢による違いもあります。

一般に女性より男性のほうがパーソナルスペースが広いと考えられます。男性の場合は前方方向に広く後方に狭い傾向にあり、女性の場合は均等に円形の特徴があるようです。

また、女性の場合は相手との信頼度に合わせてパーソナルスペースが変わる傾向にあり、距離を見誤るとストレスを感じさせてしまいます。パワハラやセクハラなど昨今問題となっていますので気をつけましょう。

年齢によるパーソナルスペースの距離感は、年齢を重ねるごとに広くなっていきます。赤ちゃんの時はほぼゼロの状態で、12歳頃からパーソナルスペースを意識し始め、40歳ころにピークを迎え、徐々に狭くなっていくようです。

また、パーソナルスペースの広い・狭いでも性格が表れます。欧米や南米などの、ハグなどのスキンシップをとるような国はパーソナルスペースが狭く、日本はパーソナルスペースが広いと言えるのではないでしょうか。

パーソナルスペースが狭い人は、他者との距離が近いためフレンドリーで好奇心旺盛な性格と言えます。逆に広い人は、こだわりが強く自分の世界を守りたい傾向にあります。集団行動よりも単独行動が好きなので、打ち解けるのに時間がかかりやすい性格です。

仕事とパーソナルスペースの関係性

仕事をスムーズに進めるうえでもパーソナルスペースの確保は大事です。同僚や部下、上司との適切な距離感を意識すれば、仕事がしやすくなります。同僚との席の間隔は120cmのパーソナルスペースを保つのがいいとされています。ちょうど手を伸ばしても届かないくらいの距離感です。

リーダーシップをとりたいとき

リーダーシップをとりたいときは相手と物理的に距離を確保しましょう。これは、相手との距離が広いほどリーダーと認識しやすいからです。国会等の演説などを思い浮かべるといいでしょう。

相手より上座に座り距離をとることで、リーダーシップが発揮しやすくなります。ミーティングの時は角テーブルを使い、上座に座ることも有効です。

親密になりたいとき

相手と親密になりたいときは相手との距離を短くしましょう。メンバーみんなで仲良く議論したい場合は上座のない丸テーブルでミーティングをすることで、心理的な距離が近くなります。

オフィスにおけるパーソナルスペース

会議の際や自席での距離のとり方、仕事の内容によりそれぞれ適した距離感が保てれば、仕事の効率もアップします。パーソナルスペースを考慮して快適なオフィスレイアウトを考えましょう。

パーソナルスペースを広くとる

社会距離を十分考慮して、パーソナルスペースは広めにとりましょう。広くとることでストレスを感じにくくなり、仕事の効率もアップします。また、他者にパソコンの画面を見られたりしないような席の配置の仕方も機密情報を守るために重要な要素のひとつです。

予約不要のミーティングスペースをつくる

コミュニケーションを深めるために、予約不要のミーティングスペースをつくるのもおすすめです。近い距離で話ができるため、親密度が深まる効果が期待できます。

集中ブース(ワークスペース)をつくる

最近ではオフィスでもフリーアドレス(フリーロケーション)を導入する企業が増えています。しかし、集中したいときに声をかけられたり、周りの声が気になって仕事に集中できないなどの弊害もあります。その場合集中ブースがあれば仕事がはかどります。

オフィスの一角にパーテーションで区切ったブースを作り、パーソナルスペースを確保することでストレスなく集中して業務にあたることができます。

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