業務用・大型空気清浄機は、商業施設やオフィス、病院、学校などの広いスペースでの使用に適しており、空気の質や衛生が重要な環境で効果的です。
使用するスペースや必要な清浄能力、予算などの要素によって、業務用と家庭用どちらが適切か異なりますので注意しましょう。今回は、オフィスや店舗・施設で使える空気清浄機の選び方、おすすめ商品、家庭用との違いをご紹介します。
業務用空気清浄機(大型空気清浄機)と家庭用空気清浄機の違い
業務用空気清浄機は、大きなスペースや商業施設の広範囲を効果的に浄化する能力があり、長時間連続運転に耐えるように設計されています。いっぽうの家庭用モデルは通常、数時間から数十時間の連続運転が想定されています。
業務用空気清浄機(大型空気清浄機)の選び方
業務用空気清浄機(大型空気清浄機)のフィルターは、HEPAフィルター、活性炭フィルター、プラズマクラスターなどがあります。空気中の微小な粒子や花粉、ホコリ、異臭物質などを除去する能力に優れたフィルタータイプを選びましょう。
長時間の使用を前提とする場合は、騒音レベルにも注意しましょう。静音性が高いモデルを選ぶと快適です。
広さ・適用畳数で選ぶ
一般的な目安として、以下の畳数別の清浄能力を考慮することができます。なお「CADR値」とは、1分間あたりにきれいな空気をどれだけ送り出せるかという指標になります。
- 小規模な部屋(10畳以下): 20〜30m²/hのCADR値を持つモデルが適切
- 中規模な部屋(10〜20畳): 40〜60m²/hのCADR値を持つモデルが適切
- 大規模な部屋(20畳以上): 60m²/h以上のCADR値を持つモデルが適切
適用畳数(適用床面積とも呼びます)は日本独自の指標で、こちらも空気清浄機の能力を知るための材料になります。部屋の広さだけでなく、天井の高さや家具の配置、窓の数などにも影響を受けます。
花粉やダストなど特定の汚染源がある場合は、それに対応する清浄能力を持つモデルを選ぶことも重要です。
使用シーンに合った機能で選ぶ
使用シーンに合わせて適切な機能を持つ空気清浄機を選ぶための判断ポイントを紹介します。
花粉やダストなどのアレルゲン物質が気になる場合
HEPAフィルターや活性炭フィルターを搭載し、微細な粒子や有害物質を捕捉する能力があるものがおすすめです。
タバコの煙やニオイを除去したい場合
活性炭フィルターやイオン発生器など、消臭効果の高い機能を備えたものが適しています。
長時間の運転や連続使用が必要な場合
エコモードや自動運転モードなど省エネ機能を備えたモデルを選べば、長時間使用時のコストを抑えることができます。
静音性の高いモデルを選ぶ
静音性が必要な環境では、それに特化した機能としてナイトモードや静音モードが搭載されたモデルもあります。
大型でも移動しやすいキャスター付きがおすすめ
大型の空気清浄機は、効果的な空気浄化を実現する一方で、その場所に固定される(移動させにくい)という欠点もあります。キャスター付きのモデルを選べば必要に応じて移動させることができ、部屋全体に効果的に浄化を行えます。
メンテナンスのしやすさやコストも確認しよう
空気清浄機は、フィルターを使用して空気中の汚染物質を集めます。定期的なフィルターの掃除や交換が必要ですので、その手間や費用を把握しましょう。フィルターの交換や消耗品の購入は、ランニングコストとして考慮する必要があります。
メーカーの保証期間やアフターサービス、部品の入手の容易さなども確認し、トラブル時にも安心感を持てる製品を選びましょう。
業務用空気清浄機(大型空気清浄機)の人気おすすめモデル
業務用大型空気清浄機は、高い浄化能力、耐久性、効率的な空気循環を備えています。人気おすすめモデルを紹介します。
SHARP(シャープ)|床置き型プラズマクラスター空気清浄機 FU-M1400:~約39畳用
SHARP独自のプラズマクラスター技術を採用しており、空気中の微粒子やウイルス、菌、カビなどの有害物質を効果的に除去します。室内の雑菌や臭いの原因を抑制し、広範囲のスペースに対応するため、最大39畳の広さまで効果的な浄化を行うことができます。
SHARP(シャープ)|プラズマクラスターNEXT 加湿空気清浄機 KI-RX100:~約23畳用
23畳までの広いスペースで効果的な空気浄化と加湿を実現する優れたモデルです。高い浄化能力と加湿機能、使いやすさ、静音性を兼ね備えており、快適な空気環境を作り出します。
DAIKIN(ダイキン)|加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70Z:~約31畳用
約31畳までの広いスペースで効果的な空気浄化と加湿を実現する優れたモデルで、高い浄化能力と加湿機能、使いやすさ、省エネ性、静音性を兼ね備えています。
DAIKIN(ダイキン)|加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55Z:~約25畳用
DAIKIN独自の加湿ストリーマ技術を搭載したモデルです。加湿ストリーマは、空気中の微粒子や有害物質を分解・除去するだけでなく、加湿機能によって室内の湿度を適切に保つのに役立ちます。
業務用空気清浄機で法人施設やオフィスの空気をクリーンで快適に
業務用空気清浄機は、法人施設やオフィスなどの広いスペースにおいて、クリーンで快適な空気環境を実現するために開発されています。
法人施設やオフィスでは、多くの人々が長時間を過ごすため、清潔な空気環境が必要不可欠です。最近ではレンタルも選択肢の一つです。レンタルを活用すれば必要なときだけ利用できるので、経済的にも便利と言えるでしょう。