ここ数年でテレワークの普及が進み、オフィス内においてもオンラインで会議を行う場面が増えてきました。このようなWeb会議のためだけでなく、個人のための集中環境を作るという意味でも、防音ブース（個室ブース）と呼ばれる設備を導入する企業が増加しています。
防音ブースは、周りの音や視線を気にすることなく集中してWeb会議に参加したり、作業を進めたりできる便利な設備として注目が高まっています。今回は、オフィスに防音ブースを導入するメリットや設置のポイントについてご紹介します。
Web会議や一人作業におすすめな防音ブースとは
防音ブースとは、オフィス内で周りの音や視線を気にせず1人で仕事に集中するための個人スペースです。中には照明や電源などの設備があるため、パソコンや資料を持ち込めばすぐに仕事に取り組むことができます。
フリーアドレスを採用する企業が増える中、個人での仕事に集中しにくいといったデメリットを解消するスペースとして活用できます。さらにその防音機能により、漏らしたくない情報を扱う面談やWeb会議の際にも重宝します。
人気の理由は？ 防音ブースを導入する企業が増えている背景
感染症対策や働き方改革の一環として、多くの企業でテレワークやWeb会議の導入が進みました。周囲の雑音や情報漏洩の観点から、オフィスの自席でWeb会議に参加するのは好ましくないですが、会議室の数には限りがあって必要なタイミングで使えないこともあります。
このような悩みを解消するために、企業では防音ブースを設置して個室環境を整備することが必要とされています。
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防音ブースをオフィスに導入するメリットや活用例
防音ブースを取り入れることによって得られるメリットはさまざまです。近年は社員のコミュニケーションを促すため、フリーアドレスタイプの開放的なレイアウトを採用する企業が増えましたが、それらは集中環境や情報漏洩の防止といった観点ではデメリットもあります。
防音ブースによって解消できる問題を具体的にご紹介します。
周りの音や視線が気にならない
防音ブースの特徴であり大きなメリットは、その優れた防音性です。周囲の音や視線をシャットアウトすることで、集中力が増して作業効率アップに繋がります。また、防音ブースに移動することで、周囲の人へ「今は集中して作業したい」という意思表示ができるという利点もあります。
Web会議や電話対応での音漏れや反響を防止する
開放的なオフィスであればあるほど、Web会議や電話対応の際には周囲の話し声や雑音が気になります。防音ブースを利用すればこのような要素を排除できるため、自分だけでなく、会議や電話の相手にとっても集中できる環境が整うといえます。
会議スペース不足を解消できる
テレワークの普及によって、社内外を問わずWeb会議が不可欠なものとなりました。Web会議に参加する社員の増加に合わせて会議室の数を増やすことは難しいですが、防音ブースを設置することで比較的簡単に会議スペースの増設が可能となります。
情報漏洩を防ぐ
取引先や社内の機密、重要な情報を守ることは、企業にとって信用問題もかかわるため重要です。開放的なオフィスで、来社した取引先や部署外の社員に会話内容が漏れるリスクを考えると、防音ブースを設置することが解決策になります。
防音ブースはオフィスのどこにレイアウトすべき？
防音ブースを設置する際には、より使いやすく快適な環境になるよう、最適な場所を探してレイアウトしましょう。具体的なポイントを以下でお伝えします。
話し声や騒音が届きにくい場所
防音ブースは、なるべく周囲の声や雑音のない静かな場所に設置するようにしましょう。ブース自体が持つ防音効果はありますが、少しでも落ち着いた環境にするための配慮が必要です。
人の出入りが少ない場所
防音ブースを出入り口や通路といった人の行き来の多い場所に設置してしまうと、通行の妨げになったり、ブース内にいても人の気配を感じて集中できなくなったりする恐れがあります。なるべく人通りのない場所に設置することで、より集中しやすい環境となるでしょう。
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防音ブースを設置するときの注意点
防音ブースは社内の共有スペースとして設置するため、利用する際のルールを決めて周知しておく必要があります。社員同士がトラブルなく効果的に防音ブースを利用できるよう、あらかじめルールを考えておきましょう。
利用時間やブース内での飲食ルールを設ける
社員が平等に防音ブースを利用できるよう、利用時間や飲食の可否についてはっきりと決めておくことが望まれます。
利用者にはなるべく話しかけないようにする
防音ブースの利用者は周囲を気にせず集中したい時間を過ごしているため、急ぎの用件以外ではなるべく話しかけないといった配慮が必要です。防音ブースを利用していることが外から分かるようなプレートを作っておくと役立ちます。
手間なく導入するならレンタルサービス活用も選択肢に
今回ご紹介したように、オフィスに防音ブースを設置すれば、社員の集中環境や会議スペースが確保でき、仕事の効率化が期待できます。防音ブースの多くは設置のために特別な工事を必要とせず、手軽に取り入れることができます。オフィス環境の見直しの際には、ぜひ設置を検討してみてはいかがでしょうか。
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