オフィスづくり

オフィス・事務所の湿気対策・除湿方法とは?|除湿機の選び方やおすすめも紹介

オフィス・事務所の湿気対策・除湿方法や除湿機のおすすめ

快適なオフィス環境を保つには、温度に加えて湿度のコントロールが重要です。梅雨のジメジメとした時期には不快感が強く、作業効率や生産性が低下することさえあります。

この記事では、オフィスや事務所の湿気対策や除湿方法、除湿機の選び方とおすすめの商品などを紹介します。上手に湿度を調整して、仕事がはかどる快適な職場環境を作りましょう。

(※本記事の内容は執筆時点のものです)

オフィス・事務所の最適な湿度とは

人にとって快適な湿度は40~60%とされています。また、国が定めている労働安全衛生法の規定に基づく事務所衛生基準規則では「事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が18度以上28度以下及び相対湿度が40パーセント以上70パーセント以下になるように努めなければならない。」とあります。

湿度は高くても低くてもリスクがあります。湿度40%以下の乾燥した環境ではウイルスが活発になりますし、60%以上ではカビやダニが発生しやすい環境となります。さらに、高すぎる湿度はOA機器の不具合につながることもあるので、オフィスの湿度管理は必須と言えます。

オフィス・事務所の湿度が高くなる原因

オフィスの湿度が高くなる原因として、空気の循環が悪いことや、天井・床下の湿度が高いこと、室内にいる人間の呼吸などが考えられます。

空気が上手く循環できていない

空気の循環が悪い部屋は、室内で発生した湿気が外に出ないので湿度が高くなりがちです。

天井や床下から湿気が発生している

天井や床下に湿気が多く通風が良くない場合に、室内も影響を受けて湿度が高くなることがあります。

従業員の呼吸に含まれる水分も湿気の原因

室内にいる人の呼吸や汗の蒸発でも湿度は上がります。換気が十分でない狭い室内に多くの人がいる場合は、湿度が上昇してしまうでしょう。

詳しくはコチラ

オフィス・事務所でできる除湿方法と湿気対策

仕事の生産性を上げるために、オフィス・事務所でできる除湿方法や湿気対策を紹介します。

部屋を換気する

最も手軽ですぐに実行できるのが、部屋の換気です。室内にこもった湿気を外に逃がすことで湿度を下げられるので、定期的に窓を開けて空気を入れ替えましょう。2ヶ所を開けると空気の流れができて効率的に換気可能です。

除湿機(空気清浄機)を使う

湿気対策として除湿機(空気清浄機)はとても効果的です。窓がない高層階のオフィスなどには最適といえます。除湿機能と加湿機能が付いた空気清浄機であれば、夏は除湿機、冬は加湿器として年中使えるので便利です。

エアコンの除湿・ドライ機能を使う

エアコンの除湿(ドライ)機能も湿度対策に上手に取り入れましょう。エアコンはほとんどのオフィスに導入済みでしょうから新しい機器を購入する必要もなく、すぐに行える湿気対策といえます。

扇風機やサーキュレーターを使う

ここまでに紹介した換気や除湿機、エアコンによる湿気対策を行うときに、扇風機やサーキュレーターの併用でより効果が高まります。風を起こすことで部屋の空気が循環しやすくなり、湿気がこもるのを防げます。

オフィス・事務所で使う除湿機の選び方

オフィスや事務所で使うなら、家庭用よりも除湿能力が高く広範囲の湿気対策に向いている業務用の除湿機がおすすめです。業務用除湿機の選び方やチェックするべき機能を紹介します。

使用する場所の広さで選ぶ

除湿機ごとに除湿可能面積は異なるので、除湿したい場所の広さに合わせて選ぶようにしましょう。さらに同じ除湿機でも、木造・鉄筋・プレハブなど建物の構造によって除湿可能面積は変わってくるためスペックをよくチェックしてください。

また、設置したい場所に除湿機を置けるかどうかもしっかり確認しましょう。業務用除湿機には床置き型・小型・天吊型の3つのタイプがあります。設置場所を広く取れるなら大型でパワフルな「床置き型」を、スペースが狭いなら「小型」を、床に設置する場所がない場合は「天吊型」を選ぶのがおすすめです。

除湿方式で選ぶ

除湿機には、3つの除湿方式があります。使用シーンを想定して適切なタイプを選びましょう。それぞれの除湿方式の特徴を説明します。

コンプレッサー方式

コンプレッサー方式は、室内の温度上昇が少ないのですが、気温が下がると除湿能力が落ちるため夏場の除湿に適しています。後述のデシカント方式に比べると電気代が安く済みます。

デシカント方式

デシカント方式の除湿機は、小型で軽く、稼働音が静かという特徴があります。また、室温が下がっても除湿能力が落ちにくいので秋冬でも活躍し、冬の結露対策にぴったりです。一方で電気代が高く、事務所内の温度が上昇するというデメリットもあります。

ハイブリッド方式

コンプレッサー方式とデシカント方式を合わせたのがハイブリッド方式です。夏場はコンプレッサー方式を、冬場はデシカント方式を使い分けることができます。他の2つの方式に比べて本体が高額になりがちですが、通年使用を想定しているなら電気代が一番お得なので、コストパフォーマンスは良いといえるでしょう。

仕事の邪魔にならない静音性も大切

オフィスや事務所で使うなら、稼働音が大きなタイプは向かないこともあります。静かな環境を作りたいなら、静音性を重視した商品を選んでください。

排水の手間が楽になる大容量タンクがおすすめ

空気中から取り除いた水分は、除湿機のタンクに溜まります。溜まった水は人が捨てる必要があるので頻度が高いと手間に感じます。水を捨てる負担を軽減したいなら、タンクの容量が大きいものがおすすめです。

便利機能で選ぶ

除湿機には便利な機能を備えた製品も出ています。

連続排水・自動排水機能

タンクの水を手動で捨てなくてもいいのが自動排水機能です。排水ホースを排水場所まで伸ばしておけば自動で排水するので、人間がタンクを運ぶ必要がありません。24時間連続排水が可能なものもあります。

キャスター付き

キャスター付きの除湿機であれば移動や収納が楽になります。部屋を移動して使ったり、季節限定で使ったりすることが前提なら、キャスターの有無もチェックしましょう。

人気メーカーで選ぶ

業務用除湿機は各家電メーカーが販売しています。主要なメーカーを見ていきます。

パナソニック(Panasonic)

パナソニックの除湿機の特徴は、「ナノイー」という除菌・脱臭機能が搭載されていることです。オフィスのにおいが気になるなら、パナソニックがおすすめです。

シャープ(SHARP)

シャープの除湿機には独自の技術「プラズマクラスター」を搭載しています。除湿と並行して室内のニオイを軽減したり、カビ菌の増殖を抑制したりする効果が期待できます。

三菱電機(Mitsubishi)

三菱電機の除湿機は、幅広い環境に適したものが揃っています。食品工場や農業用ビニールハウス用に冷却機能を搭載したものや、脱衣所や洗濯場で使いやすい小型のもの、低温物流倉庫や冷蔵庫に対応したハイブリッド式、床に設置できない場合に使う天吊型など、さまざまな種類が販売されています。

ナカトミ(Nakatomi)

ナカトミの業務用除湿機は全て床置き型ですが、どれもキャスターがついているため設置や移動が楽にできます。また、お手入れ簡単なフィルターや、安全装置、自動霜取装置などが付いており、業務用除湿機として申し分ないスペックです。

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)

アイリスオーヤマは、小型タイプや空気清浄機能付きタイプ、サーキュレーター搭載タイプなど幅広い除湿機を揃えています。値段もお手頃なので、コストパフォーマンス重視の場合はおすすめです。

詳しくはコチラ

オフィス・事務所で使う除湿機のおすすめ

ここからは、オフィス・事務所で使う除湿機のおすすめ商品を紹介していきます。

パナソニック(Panasonic)|ハイブリッド方式除湿機 F-YHVX200

ハイブリッド式・大容量タイプも除湿機です。独自の技術「ナノイー」を搭載しており、除湿だけでなく強力な消臭効果も期待できます。一年を通して使える点もうれしいポイントです。

シャープ(SHARP)|プラズマクラスター除湿機 CV-P180

コンプレッサー方式の除湿機で、暑い季節に省エネ・パワフルに除湿します。本体のカビの発生を抑える内部乾燥機能や、ホコリの侵入を防ぐホコリブロックプレフィルターを搭載しており、衛生的に使えます。

三菱電機(Mitsubishi)|除湿機サラリPro MJ-P180TX

気温が下がると除湿能力が落ちるコンプレッサー式の弱点を「おまかせ霜取」と「冬モード」がサポートするので、冬でも安心して使えます。「4輪自在キャスター」で持ち上げることなく移動できます。

ナカトミ(Nakatomi)|除湿機 DM-15

オフィスや倉庫用の大型業務用除湿機です。倉庫・車庫・作業場などでの使用に向いています。稼働音は大きめですが、その分除湿能力は強力です。

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)|空気清浄機能付除湿機 DCE-120

空気清浄機能がついた除湿機です。除湿をしながらマイナスイオンを発生させ、心地よい空気を作ります。

冬の乾燥対策なら加湿器も! オフィス環境を年中快適に

温度に比べて見過ごされがちな湿度ですが、適切にコントロールして、より快適なオフィス・事務所空間を作りましょう。そのために欠かせないのが除湿機や加湿器です。いきなり全てを導入することが難しい場合は、レンタルという選択肢もあります。

オフィス改善に役立つ豆知識をお届けしているAQレントでは、加湿器や除湿機、空気清浄機といった空調家電のレンタルサービスを提供しています。初期費用を抑えることもできますし、合わなかったり不要になったりした際に処分の手間もかからないため気軽に試すことができます。レンタルを上手に活用して、仕事がはかどるオフィスを作ってみませんか。

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