ホテルにおすすめのワーケーションプランとは？

コロナ禍で在宅勤務が推奨されるようになり、テレワークが大きく注目されました。それと並んでトレンドとなった言葉が「ワーケーション」です。

観光地やリゾート地のホテルにおいて、観光客が減少したところに登場した「ワーケーション」という新しいアイデアに対して、各社はどのように対応しているのでしょうか？

ワーケーションとは？

ワーケーションとは「ワーク（Work）」と「バケーション（Vacation）」を組み合わせた造語です。コロナ禍で推奨されているリモートワークを在宅ではなく、リゾート地や観光地など自宅以外の非日常の場所で働きながら、バケーションを楽しむ過ごし方のことです。

ワーケーションという言葉は、2000年代にノートパソコンやインターネットが急速に普及し、IT業界のようにリモート勤務可能な業態が出てきたことから誕生した言葉です。ストレスの軽減や、休暇の取得率の向上などの観点からも注目されてきました。

ワーケーションを導入する企業側としても、社員の満足度の向上や会社のアピールポイントになりうるでしょう。最近では、ワーケーションを誘致する自治体も増えているのが現状です。

テレワーク・リモートワークとの違い

ワーケーションは単なるテレワーク・リモートワークと違い、バケーション（休暇）を楽しむことがポイントです。テレワークやリモートワークは、「在宅」や「レンタルオフィス」などで働くというのが通常の形態。出社はしなくとも、日常的な場所で仕事を行うイメージですよね。

一方ワーケーションはリゾート地や観光地などの非日常を感じられる場所で仕事をすることにより、生産性の向上や、ストレスの軽減・モチベーションの向上などのメリットが得られるとされています。リゾート地や観光地のホテルもワーケーションの利用者が増えることで、稼働率を上げることができます。

各ホテルのワーケーションプラン

各ホテルではさまざまなワーケーションプランが用意されています。

沖縄の離島にあるリゾートホテルでは、ホテル全体にWi-Fi環境が整備され、客室にはプリンターや携帯充電用ケーブル、ビデオ会議に便利なマイク付きヘッドフォンが用意されています。ホテル内の会議室が無料で利用でき、ホテルが主催するアクティビティにも参加できるプランがあります。

宮城県にあるリゾートホテルでは、全客室からオーシャンビューが楽しめる環境で、こちらもWi-Fi環境が整備されています。ホテルに隣接している宿泊者専用のアウトドアスポットでは、なんとグランピング施設の中でリモートワークができる環境も整えられています。こちらのホテルでは、ルームサービスランチがついたプランが用意され、客室だけでなく、吹き抜けの開放的なティーラウンジでも仕事ができます。カフェや温泉、本格的な機材の揃ったエクササイズルームの利用もできます。

北海道の温泉旅館では、コワーキングスペースが用意されていて、短期間集中したいときなど利用することができます。スペースの中にはサブディスプレイが用意されるなど、働きやすい環境を整えています。仕事が終わったら温泉でリラックスして、朝食・夕食のバイキングを楽しむこともできるプランです。

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東京でもワーケーションプランはある？

これまでご説明してきた通り、ワーケーションと言えば地方のリゾートホテルなどで実施されているイメージがありますが、実際には東京のホテルでもワーケーションプランが提供されています。

地方のリゾートホテルのように、森や川などの自然や、オーシャンビューの景色などを提供することはできませんが、東京ならではのプランを用意しているホテルは多くあります。東京で「ワーケーションプラン」を提供する場合は、ラグジュアリーな体験や非日常体験の提供に重きを置くことで、テレワークプランとの差別化が図られています。

たとえば、リゾートホテルやラグジュアリーホテルでは、バーやプール、ジェットバス、ジム、サウナなどの設備が充実しているため、都心にいながらでも非日常を味わうことができます。ランチも、ワーケーションプラン利用者向けに特別なものが用意されます。通常のルームサービスに加え、ホテル内レストランの食事を部屋まで届けてくれるサービスもあります。その他、レストランで使えるミールクーポンの配布があるプランなどさまざまです。