長時間同じ姿勢でパソコンに向かい続けるデスクワークは、体や足の疲れに悩まされることが多くあります。そうした中でオットマン付きのオフィスチェアは、リモートワークや在宅ワークでの需要の高まりもあり注目を浴びています。
今回はオットマン付きオフィスチェアについて、メリットや選び方、おすすめの製品をご紹介します。
オットマン付きオフィスチェアとは?
オットマンとは、リビング用のソファーとよく一緒に販売されている、背もたれのない小さな椅子のことを指します。ソファーに腰掛けた際、伸ばした足を置いて使用することの多い椅子なので、オットマン=「足置き」という意味として使われるようになりました。
ビジネス向けのオットマン付きオフィスチェアとは、「足置き」が一体になっているチェアのことをいいます。普通に腰掛けるだけでなく、ゆるやかに足を伸ばし体のすべてをあずけてリラックスできるのが利点です。
リクライニングチェアとの違い
リクライニングチェアとの違いは、オットマンである「足置き」の有無です。リクライニングはできても、オットマンのついていないリクライニングチェアは少なくありません。
また、家庭のリビング向けソファーのように、オットマンとリクライニングチェアがそれぞれ別々に分かれて販売されている場合もあります。オットマン付きオフィスチェアは、チェア本体にオットマンが組み込まれ一体となっているのが一般的です。
ゲーミングチェアとの違い
ゲーミングチェアとの違いに明確な定義はありませんが、たとえば姿勢補助の機能が多くついているかどうかがあげられます。長時間のゲームには上半身の姿勢維持が必要不可欠となるため、腕や腰周辺の負担を減らすための姿勢補助機能が重視される傾向にあります。
さらにゲーミングチェアは赤や青といった原色を使用したレーシングカーシートのようなデザインが多くあるので、デザイン的にはあまりオフィス向きではありません。
オットマン付きオフィスチェアのメリットと使い方
ここからはオットマン付きオフィスチェアのメリットや使い方について見ていきましょう。
仮眠する場所として使える
リクライニングさせてオットマンを使えば、仕事の合間に場所も気にせず仮眠できてしまうのがオットマン付きオフィスチェアのメリットの1つです。
睡魔に襲われた時でも、少し疲れを感じた時でも、手間取らずにさっとその場で睡眠をとることができます。起きてすぐに同じ場所で仕事へ戻れるので、移動する手間を気にする必要もありません。
足の疲れを軽減できる
デスクワークは長時間同じ姿勢でいることからどうしても逃れられません。あまり同じ姿勢が続くと足腰の血流やリンパの流れを悪くし、足のむくみと疲れを発生させます。
オットマン付きオフィスチェアなら、オットマンを使用して足の位置を高くすることで血液の流れやすい姿勢を作れます。
収納式なら省スペースで便利につかえる
オットマンが一体になったオフィスチェアは、オットマン単体での置き場所に困ることはありません。また、オットマンをオフィスチェアの下に収納できるタイプであれば、狭いオフィスや仕事部屋でもスペースを有効に活用できます。
この省スペースで便利に使える点がオットマン付きオフィスチェアのメリットの1つと言えます。
オットマン付きオフィスチェアの選び方
ここからは、オットマン付きオフィスチェアを選ぶ際のポイントについても紹介していきます。
椅子のサイズ
オットマン付きオフィスチェアを使えば手軽に仮眠できますが、そのメリットを最大限に生かすためには使用者の身長に合った椅子を選ぶ必要があります。合わない椅子を選んでしまうとオットマンの位置が合わなかったり、背もたれが足りずに首に余計な負担をかけたりすることになってしまうからです。
椅子の素材
身長に合った椅子のサイズを知ったうえで、次に椅子の素材に着目しましょう。長時間座るにも仮眠するにも椅子の素材は重要です。しかし素材といっても、ファブリック、メッシュ、合皮、本革といったように多彩で、それぞれに長所と短所があります。
ファブリック(布)
カーテンやクッションといったさまざまな家具だけでなく、オフィスチェアにもよく使用される一般的な素材です。布の素材で手触りや雰囲気が変わりますが、色も豊富にあるのでデザイン的に選びやすく手入れも難しくありません。
メッシュ
とても細かい網目でできた素材です。体にフィットしやすい素材でありながら、網目によってできた隙間で通気性にも優れているので夏場もムレにくく快適に使えます。他素材よりも固く感じられるため、座り心地の良し悪しには個人差があります。
オットマン付きオフィスチェアを簡易ベッドとして使用したい方は、寝汗をかきにくいメッシュ素材がおすすめです。
合皮
PVUレザーやPUレザーといった人工的に作られた合成皮革の素材です。熱に弱いため、日陰や室内で扱う必要があります。しかし、耐水性に優れていて飲みこぼしや汚れに強いので日々の手入れは比較的簡単です。
本革
本革となると皮の種類や加工方法で値段の幅が大きく違いますが、高級感のある素材です。また、使用するほど色合いや風合いが変化していくので長く使っていける素材でもあります。ただし湿気によってカビが発生しやすいので、日々の小まめな手入れは必要になります。
フルリクライニング機能
オットマン付きオフィスチェアを選ぶのに重要なもう1つのチェックポイントは、フルリクライニング機能の有無です。ほぼ180°まで倒せるフルリクライニング機能があることで、オットマンと合わせて簡易ベッドとして足先までゆったりリラックスできます。
製品によって倒せる角度は違いますので、リクライニングの角度を忘れずにチェックしておいてください。
組み立てやすさ
組み立てやすさも、オットマン付きオフィスチェアを選ぶ際に忘れてはいけないチェックポイントです。オフィスへの導入だけでなく、リモートワークや在宅ワークの準備でひとり暮らしの方や女性の方など力仕事が苦手な方にとって、組み立て作業はなかなか重労働です。
パーツの数や組み立て方、必要な工具も最初にチェックしておけば途中で困りません。また、複数の椅子をオフィスへ導入する場合は、配送や製品の組み立てをサポートしてくれるサービスが整っているのかも確認しておきましょう。
オットマン付きオフィスチェアのおすすめ
オットマン付きオフィスチェアのおすすめ製品をご紹介します。
Ergohuman(エルゴヒューマン)|プロ オットマン EHP-LPL
「プロ オットマン EHP-LPL」は、「エルゴヒューマンプロ」というオフィスチェアシリーズのオットマン内蔵型です。素材にエラストメリックメッシュ・ファブリックメッシュを使用していて、長時間の使用でも体圧と汗などの発散性をサポートしてくれるため休憩時間をリラックスして過ごせます。
リクライニングの調整、オットマンの出し入れもレバーで簡単にできるのでとてもおすすめです。
DEVAISE(デバイス)|オフィスチェア ORABGY608
メーカー「DEVAISE(デバイス)」のオフィスチェア「ORABGY608」は、立体S字型の背もたれで腰痛を予防し、160°リクライニング機能によって仕事の合間にリラックスして過ごすことができます。
背もたれの素材にはメッシュ素材を使用しており、弾力性に優れていて体にうまくフィットしながらも、ムレることの少ない快適な使用感です。オットマンは使いたい好きなタイミングで出し入れ可能な内蔵型になっています。
在宅勤務にもおすすめなオットマン付きオフィスチェア
最近では在宅ワークの需要の高まりや企業のリモートワーク環境を整える流れがあり、オフィスチェアをお探しの人も多いですよね。オットマン付きのオフィスチェアなら、足を伸ばして椅子に座ることができます。メッシュやレザーと素材も豊富でデザインなどもさまざまなので、ピッタリな製品を探してリラックスできる職場環境を作りましょう。
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