職場の環境改善や業務効率化をはかるため、オフィスに音楽を導入する企業が増えてきています。
昨今ではオフィスの役割は単に作業する場所から、従業員同士のコミュニケーションの場や、交流を通じて新たなアイデアを創出する場へと変化しつつあります。そのような背景の中で、オフィスBGMはコミュニケーションの活性化やアイデア創出の促進、生産性の向上など様々な面で効果が期待できます。
今回は、企業がオフィスBGMを導入するメリットや効果、おすすめのサービス、利用の際の注意点などを解説していきます。ぜひ参考にして、職場の環境や生産性の向上へ役立ててください。
オフィスBGMとは
オフィスBGMとは、その名の通りオフィスで流すバックグラウンドミュージックのことです。
リラックスした環境作りや集中力を高める目的で、オフィスに音楽を取り入れる企業は多く存在します。適度なBGMを流すことで快適な空間を演出し、働く環境をより良いものにしていくことが可能です。
オフィスにBGMを流す効果
心地よい音は人間の心理に様々な影響をもたらします。それは職場であっても同様で、オフィスでBGMを流すことには多くのメリットがあります。
ここでは、モチベーションの向上・コミュニケーション促進・集中力アップ・時間管理の4つの効果について順番に見ていきましょう。
モチベーション向上
音楽を流すことで、職場の雰囲気をやわらげ社員のモチベーションを向上させる効果があります。音楽は緊張を緩和し、ストレス軽減にも役立ちます。前向きな気持ちになることで、仕事の生産性向上にもつながります。
コミュニケーション促進
静まり返った社内では、他人に話しかけづらいと思ってしまう人も多くいることでしょう。音楽を流しなごやかな空間を創出することで、会話が生まれ、社員同士のコミュニケーション促進につながります。
また、周囲の人に自分たちの会話が耳に入りづらいというメリットもあるため、会話が活性化します。
集中力アップ
無音状態では、周囲のちょっとした物音や話し声、電話をする声が気になります。適度な音がある環境の方がマスキング効果によって周囲の雑音が緩和され、集中力を高めることが可能です。
時間管理
始業前や就業前、お昼休憩など決まった時間帯に特定の音楽を流すことで、従業員の時間管理にも役立つ効果があります。音楽によって時間を意識することで、業務にも区切りができタイムマネジメントがしっかりできます。
終業前や終業後に特定の音楽を流すと、仕事を終える目安となり無駄な残業の削減も期待できるでしょう。
オフィスBGMにおすすめの音楽ジャンル
オフィスで流すBGMは、流すエリアや時間帯、目的に応じてジャンルを選ぶことが重要です。音楽のジャンルは人によって好みがわかれるので、迷った場合は万人受けするものを中心に選ぶと良いでしょう。
例えば川のせせらぎや鳥の声のような自然音や、クラシック、楽器のみのインストゥルメンタルなどが定番です。社員食堂や休憩室、オフィスのエントランスなどではこのような曲がおすすめです。始業後やランチタイム後などは気分を上げて仕事がはかどるように、あえて人気のポップスやアップテンポの曲を流すという方法も効果が期待できます。
オフィスBGMの導入方法やおすすめのサービス
続いて、オフィスBGMを導入する際におすすめの導入方法を紹介していきます。まず導入方法としては、企業向けにBGMを提供している会社とサービスの契約をする方法と、ストリーミングの音楽配信サービスやラジオを活用する方法などがあります。
USENの「Sound Design for OFFICE」などのようなオフィス向けBGMサービスは費用こそかかりますが、選曲がスムーズにでき、著作権の問題もクリアになるためおすすめです。
もっと手軽に導入したい方は、音楽ストリーミングサービスを利用しましょう。ジャズやクラシックなどの楽曲を提供する「FaRaoPRO」やUSENによる楽曲提供サービス「OTORAKU」などがおすすめです。
ただし、音楽配信サービスの中には個人利用のみと制限がついたタイプもあるので、規約をしっかり確認してから社内に導入してください。
オフィスBGMを導入するときの注意点
オフィス環境の改善などたくさんのメリットがあるオフィスBGM。しかし、一歩そのやり方を間違えてしまうと逆効果や重大な違反になってしまう場合もあります。注意点を把握し、きちんと考慮したうえで導入するようにしましょう。
音量
人それぞれ快適な音量は違ってきます。全員が快適になるよう調整することは難しいですが、大きすぎる音量は逆に業務効率を低下させてしまう恐れがあります。音楽に気を取られてしまうような音量は集中力の低下を招くため、40~50デシベル、大きくても70デシベル程度に抑えるような音量にしましょう。
選曲
オフィスで流す音楽は、選曲も重要です。自然と聞き流せるようなジャンルの音楽は快適に仕事をおこなえますが、ボーカル入りの曲や人気のヒットソングなどは、音楽に集中してしまい業務がおろそかになります。あくまで「バックグラウンド」であることを意識した選曲を心がけましょう。
著作権侵害
基本的にほとんどの音楽には著作権が存在します。著作権フリーの音楽やラジオ放送をそのまま流す場合は問題ないことが多いですが、著作権侵害とならないようルールをしっかり確認しましょう。
オフィスで従業員を対象としてBGMを流す場合には、許諾申請が不要なこともあるため事前確認が大切です。企業向けのBGM提供サービスを利用すれば、著作権の問題はクリアできます。
働きやすい環境づくりにつながるオフィスBGMを利用してみよう
近年は働き方改革により限られた時間で成果をだすことを求められるため、社員のパフォーマンスを向上させる必要性が出てきました。オフィス環境を改善し、快適な空間作りや従業員のモチベーションアップをおこなうことは、とても重要となってきています。
オフィスBGMは、比較的低コストで簡単にオフィス環境をよくすることができるため導入する企業が増えてきています。生産性の向上やリラックス効果などたくさんのメリットがあるオフィスBGM。音量や選曲、著作権などしっかりと注意点を確認しながら、ぜひ有効活用してみてはいかがでしょうか。
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