オフィスで働いていると、肌や目が乾燥すると思ったことはないでしょうか。オフィスは空気が乾燥しやすい環境であり、気付かないまま働いていると肌が乾燥するだけでなく、体調にも影響してくる可能性があります。
今回はオフィスの乾燥対策として、その原因と予防法をご紹介します。
オフィスが乾燥しやすい原因
家に比べて非常に乾燥しやすいオフィスですが、そんなオフィス内の乾燥対策をするためには、まず原因を知ることが大切です。
社内の水回りの設備が少ない
室内に水分が存在することで、空気中に水分が含まれ、乾燥の防止につながります。しかしオフィスには給湯室やトイレくらいしか水回りの設備がありません。水分を供給する場が少ないので、オフィス内は乾燥しやすいのです。
エアコンを空調効率優先に設定しがち
常時エアコンが稼働しているオフィスも多いのではないでしょうか。オフィスで使用されているエアコンは、湿度よりも空調効率を優先に稼働させた結果として、空気の乾燥をより進めてしまう場合があります。
冬で外の空気が乾燥している
冬は非常に空気が乾燥しやすいため、オフィスでは特に注意が必要です。また、窓を閉め切り暖房をしっかり効かせるため、さらに乾燥が進んでしまうこととなります。こまめな換気を行うことが理想的です。
オフィスの乾燥による影響
喉に違和感があることで、オフィスの乾燥を感じる人も多いでしょう。実は湿度の低下は、喉以外にも私たちの体に様々な悪影響を引き起こしています。
風邪やインフルエンザに感染しやすくなる
乾燥した喉や鼻の粘膜にはウイルスが付着しやすく、風邪やインフルエンザにかかりやすいとされています。また、ウイルスは乾いた空気で活性化し、空気中に浮遊しやすくなる性質もあります。オフィス内で風邪やインフルエンザを蔓延させないためにも、湿度を保つことが重要になってきます。
ドライアイになりやすくなる
長時間空気の乾燥した場所にいると、目の水分が奪われていきます。エアコンの風が直接当たるような場所にいればリスクはさらに高まります。そのような状態が続くとドライアイになり、目の充血や疲労を感じやすくなります。目の疲労は頭痛や肩こりに繋がることもあるので、早急に対処しましょう。
肌が乾燥しやすくなる
オフィスの乾燥は目や喉の水分を奪うだけでなく、肌の水分も失われます。肌の潤いがなくなると、かさつきや痒みが出るなど悪影響を与えるほか、顔にニキビができる原因にもなります。また、肌だけでなく髪の毛までパサパサになり、ツヤがなくなることもあるでしょう。特に女性にとって乾燥は大敵ということになります。
簡単にできるオフィスの乾燥対策5選
オフィスの湿度を守ることで、体に起こる様々な不調を防ぐことができます。では、どのようにすれば湿度をキープすることができるのでしょうか。オフィス全体での乾燥対策のほかに、個人でできる簡単な方法もたくさんあります。自分や周りの体調を守るためにできることを5つご紹介します。
オフィスの乾燥対策1： 加湿器を置く
乾燥対策として1番に思いつくのが加湿器ではないでしょうか。コンパクトな卓上加湿器であれば、周りを気にすることなく乾燥対策ができます。スチーム式や超音波式などのミストの出るものは、肌に潤いを与えてくれます。パソコンなどの精密機器があり水が出るものは避けたいというのであれば、ハイブリッド式（加熱気化式）が良いでしょう。
オフィスの乾燥対策2： こまめに水分補給をする
室内の加湿も大切ですが、体内の加湿も忘れてはなりません。20分間隔を目安に少しずつ水分を摂りましょう。体の中から潤すことで肌のかさつきを防ぎ、喉に付着したウイルスを洗い流すことができます。
この時に注意したいのが、カフェインの入った飲み物。お茶やコーヒーなどカフェインの含まれる飲み物は利尿作用があるため逆効果となる点です。常温の水やスポーツドリンク、ノンカフェインのお茶などにしましょう。
オフィスの乾燥対策3： お湯や水をためたコップを置く
加湿器よりも手軽にできるのが、水分の入ったコップをデスクに置くことです。これだけでも一定の効果が期待できます。水でも大丈夫ですが、温かいお湯のほうが蒸発しやすくより効果的です。
オフィスの乾燥対策4： 濡れタオルを置く
洗濯物を室内干ししたときに、部屋の湿度が高くなっているのを感じたことはないでしょうか。濡れタオルをオフィスに置くことで、同様の効果が期待できます。デスクの上なら小型のハンカチにすれば邪魔になりません。乾いてきたらこまめに濡らしましょう。
オフィスの乾燥対策5： 観葉植物を設置する
観葉植物を置いて土に水をあげるとそこから水分が蒸発し、部屋を潤してくれます。また、植物には湿度が多い時は湿度を吸って、逆に空気が乾燥してくると湿気を吐き出す作用があります。オフィスに飾っておけば見た目も良く、1年通して快適な空間づくりに役立ってくれるでしょう。
オフィス内の湿度を保って健康被害を防ぐ
オフィスは常にエアコンが稼働しており、非常に乾燥しやすい環境にあります。特に冬場の乾燥は風邪やインフルエンザを引き起こす可能性も高くなるため、体を外側と内側の両方から潤すことが必要です。
また、室内を十分に加湿することは、オフィス全体の環境を整える大切な要素になります。手軽にできる方法を試したり、必要であれば加湿器の導入を検討したりしてみましょう。
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